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今年もよろしくお願いいたします。

年末年始が慌ただしく終わり、気がつけば2月。
遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。

2月初旬に私立高校が終わりました。
中3全員、高校生になれます。
よかった!
そして公立まで半月を切りました。

教室を見渡せば、
相変わらず友達と笑って話している、のんきな生徒、
すかさず行きます。
私語厳禁!

この言葉が
やたら多くなる。

開きっぱなしの教科書に集中できず、窓の外を見ている生徒、
行きます。
ねえ、教科書を見て!

ひたすら鉛筆を走らせている生徒、
一人、二人、三人、もっといる。
おお、拍手。
いいぞ!

あらっ、寝ている、
走ります。
「起きて」
「先生 メモがあります」
横の生徒が差し出した。
(190分、寝かせてください。)

どうしても眠いようだったら少し寝てもいいよ。
15分寝かせてくださいとか、メモが机の上に置いてあったら私が起こすから。
確かに言いました。
でも、190分はできません。
起きなさい。

誰一人、寝せずに、
私語厳禁で必死に勉強してくれる方法はないものかと思う。

私と主人は
生徒の様子が気になるだけでなく、
地理歴史、理科、英語、数学、漢字、文法、作文、
山のように生徒に教えたい範囲が押し寄せてきて、
あれもこれも覚えさせたい妖魔に
憑りつかれます。

何度も授業で復習したからこれはできているだろう。
いざ、集めた答案用紙に主人ががっくり。
できていない。
これが本番だったらどうするんだ!

1時間も2時間もしゃべりっぱなしになる。
主人の大声の授業に、
よく寝られるなと思うほど、すやすやの生徒がいたりして、

こら、寝るな!
ぼーっと聞いてるからダメなんだ。
手を動かせ。手を!
書き留めろ!

寝ていた生徒がはっと起きて、鉛筆を持つ。

入試だけはふたを開けてみなければわからない。
いやというほど味わってきた。
しかし、入試の悔し涙がその後高校でバネになることもある。
わからない。

でも泣かせたくはない。
模試の偏差値と普段の様子をもとに
本人にも家族にも合否の行方は伝える。
無論、私たちの情報は絶対ではない。
最終決定は本人であり、家族の同意もしくは判断に任せることにしてある。
本当は受けたかったのに、悔いを残してはならない。
人生に関わるのは慎重にと思う。
だからといって、どこでもいいよ、とは言う訳にはいかない。
言うべきことは言うが、無理強いはしたくない。

今年も全員、自分で決めたと思う。
順当な高校を志望した生徒には
「油断禁物」

危ない橋の選択をした生徒には
「これからだって点数は伸びる。
毎日、英単語一つ、漢字一つでも覚えて頑張って」

♪♪ はーい。♪♪

拍子抜けするような楽しそうな返事。
さっきも私の目を盗んでしゃべっていたし、気が気でなくなる。
「お願いだから勉強して」
手を合わせたくなる。

でもそれが15歳なんですね。
志望校が決まると合格した気分になってしまう。
心配は尽きません。

最近、「拾う」と「捨てる」の漢字の区別がつかないんですよね。
つぶやいた生徒がいた。

あのね、
「拾う」は手を、合わせる、から「拾う」
そっか。
「捨てる」は・・・・・・。

てへんに・・・・・・北剏舎の舎シャ!

玲子先生、ひどくないですか。
北剏舎を捨てるみたいで。

いいんです。
区別できるなら北剏舎を捨てても。

どんな覚え方でも覚えられるならいいんです。

玲子









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2022年2月13日 09:54に投稿されたエントリーのページです。

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