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2014年12月 アーカイブ

2014年12月 4日

最近、心に残った、ことば

11月、高校説明会で。
中3は、お忙しいのに親同伴でお願い致しておりまして。

「玲子先生が自分の高校のいい所ではなくて、
悪いことでも言って下さいって言ったから、言いますけど、
私が通っている高校は、
化粧している人もいれば、何か問題を起こして先生に呼ばれる人もいます。
でも真面目な人もいますし、
自分がちゃんとしていればいいと思います」
ーーー私が前期で合格したのは
今北先生や友達のお蔭だから、
応援したいから、最後まで、みんなと一緒に勉強する、と
公立入試まで勉強してくれたSちゃん。


「入試まで、今北先生の言うことを聞いていれば大丈夫だと思います。
 ー略―
分のペースを守りたかったから、家ではストレス解消で
ゲームもしたけど、勉強ゼロの日は作らないようにしました」
ーーーあなたは流されず、見事でした、前期で合格したS君。

「本当は志望校はあったんですが、もしだめなら
私立に行くことになるし、お金もかかるし、
l公立がだめだったら働こうと思っていたので、
第一志望校を諦めました。
でも今は、いやだった高校がすごく楽しいです」
ーーー公立が駄目なら働こうと思っていたなんて、初めて聞きました。
いつもしっかりしていたのは
そういうことだったのね、Hちゃん。
でもあなたが選んだ高校が一番いい高校です。

「絶対に、後悔したくなかったんで、自分の受けたい高校を受けました」
ーーー次は大学、朗報を待ってる。腹心の友、Q君。

「自分の気持ちを言えば、って、母が話す場を作ってくれて、
言うことができたんで、是非、親の皆さんも
そういう機会を子どもに作って下さい」
ーーー大事なことはつい、言えなくなってしまう、
家族だからいつでも言えると思うけれど、そうだよね。
あなたが一心不乱になれたのは、
ご両親にわかってもらえたからですね。
これも初めて聞きました。

「毎日来なさい、三日続けば習慣になるって、先生に言われて、
この時期は塾には毎日に来ていました」
ーーー譲れない、譲らない、志望校に向かって、最後の1ヶ月は
いつ思い出しても、すごかったな、と思う。
あの気持ちは、あなたの原点だからね。

12月、個人面談で、

「娘がね、算数の時間に、みんなが、燃えて、かあっと一緒になって、
そういう時があるのって。
しんとしていて、汗が出て、算数に燃える時があるの、って
言うんですよ」

ーーー主人はきょとんとしていたけれど、
あるある、と私は思いました。
熱っぽく、黒板の前で説明する夫に小学生が食い入るように見ていて、
その空気が熱い、って、いう瞬間。
主人の熱が伝わって、誰も怒ったように口を聞かない。
鉛筆をぎゅっと握ってね。

「玲子先生、そうそう、汗をかいているみたいな、あたし、そういうのって
いいなって、それを娘から聞くのがすごく好きなの」
ーーー卒業生で娘2人を預けているKちゃん。

「今北先生、
息子がね、あたしに、
母ちゃんの顔はつぶさねえよって。
その言葉に感動ですよ」
ーーーほんとに。
この人も卒業生です。
息子は入塾後すぐの定期試験で成績が飛躍的に上がりました。
お母さんの塾に入ったのだから、母親の顔はつぶさない、
泣けてくるよね。Mちゃん。

12月、
主人の故郷に行くことになって、塾を休みました。
新婚の時に、初めて大津駅に降り立ったとき、
ああ、この空を見て、夫は過ごしてきたんだなって、
思いました。
やはり、その日も
夫の故郷の空は
育ててくれた空は、
特別な空に、思えました。


素敵な長兄が
「よう来たな、正史、れいこさん」

まずは義母が信仰していた教会へ。
教会の先生にお礼。
「今年も、塾生が通ってきてくれて、ありがたいことです。
でもつい、無理をしてしまうというか、
あれもこれもと頑張って、
疲れが出たりしまして、
でも、お蔭様で、何とか暮らしております」
夫が深々と頭を下げ、私も。

「そうやなあ、ありがたいことですわなあ、
正史さんも頑張らんと、
『のに』、と思わはらんと、『こそ』、と
思わはったらええんとちがいますか」
「......」
言っていることがよくわからなかった。

「妻がいるからこそ、
生徒さんがいるからこそ、
あなたがいるからこそ、
私は生きられる。
そう思わはったら、感謝やなあ。」

洗われた。
汚れが落ちたような気分。
清々しい気持ちで、教会を出た。

義兄は仕事が立て込んで、帰宅し、
私たちだけで
父母の墓参りをすることにして、タクシーを予約。
5分で来るそうだ、
夫の言葉に二人で玄関で待った。

来ない。
5分、10分経っても来ない。
夫が
「5分で来るって言ったのに、
いい加減だな」
腹を立てている。
私、
「腹を立てずに待とうよ。
せっかく今、いい話を聞いたばかりなのに、」

あれ、私も言っている。

ついつい、言ってしまう。
あんなに勉強しなさいって言ったのに、
あれほど気をつけなさいって言ったのに、
こんなにあなたを思っているのに、

恩着せがましいことを言ってしまう。
言えば
相手が頑張ると思いこんで、
言ったのに、
やらないのは、
あなたが悪いって決めつけてしまったりする。

あなたがいるからこそ、
我が子がいるからこそ、
塾生や卒業生のあなたたちがいるからこそ、

今年もお世話になりました。
読んでくれる、
皆さんがいるからこそ、
拙いブログでも、
忘れた頃のブログでも、
恐縮至極、痛み入りながらも、
続けていこうと思えるんです。
ありがとうございました。
来年も、どうかよろしくお願い致します。
よいお年を。
玲子

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