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2007年4月 アーカイブ

2007年4月13日

わからないのは皆おなじ

先週の春休み中の出来事。私用があり(殆んど遊びではあるが)、 米坂線(米沢―坂町)に乗っていた。

越後金丸駅を過ぎた頃、乳飲み子を抱えた一人の女性が、しきりに車掌に訴えている。ドアが開かなかった、と。どうも乗り過ごしたらしい。車掌がボタンを押さないと開かないことを説明しているが、納得がいかない様子。上りの電車でやはり降りられなかったので途中上りと下りがすれ違う山形県今泉駅で下りに乗り換え、折り返しの最中、また降りられなかったらしい。今泉駅ではボタン開閉のことを説明を受け乗り込んだと言うのだ。私はそこで気がついた。その列車、ボタンをおして開閉する車両と、手で開ける車両が混在しているのだ。一回ぐらいの車内放送ではわからないのは当たり前。ましてや西日本や都会からきた客なら初めてのこと。同情を禁じえなかった。日に数本しか走らないローカル線である。また折り返しの列車に乗られたのであろうか、あの親子。

そういえばその方は、ボックスを独り占めできるぐらいすいていたのにドアのそばにずっと立っていた。残雪の朝日連峰でも見てるのかなあと思っていたが、実は不安で立っていたのではないか。
私にでも聞いてくれたら教えたのにと思ったのだが、よく考えたら聞くことが出来たら何も問題は起こらない。親が子供を横にして、学校の先生にわからないとこを質問すればいいのに、この子は引っ込み思案で困ってしまいます。先生もいつでも質問にこいといって下さるのに、ね?と入塾の説明会の折によく耳にする。質問できない何かがあるのだ。「わかる」人にとっては、なぜ質問できないのだ、ちょっと聞くだけだろう、と軽い気持ちで、又は励ます気で言うのだろうが、人にはそれぞれ過去の出来事や経験で聞けない理由があり、他人にどうしても尋ねる勇気が起きない人もいるのだろう。塾でも同じだなあと日ごろの私の授業のあり方を反省させられた出来事であった。

追伸  二日前、携帯の機種を変更した。製造会社もP社からSH社に変わった。これが全くわからない。
送信ボタンもわからない。説明書を読んだら?と人は簡単に言うが、読むのにあれほど根気が要る本はない。だんだんストレスが溜まってきて投げ出したくなる。生徒に聞いたほうが早いとわかっているのだがこれがなかなか聞けない、私の性格?です。


2007年4月12日

お留守番 その2

4月11日
今日も卒業生の2世の入塾面談があった。今年は2世が多い。
「先生、よろしくお願いします」卒業生のE君は長女に続き、
次女も入塾である。
当時の中学生の面影は残しているが、
頼もしい、立派な父親になって私の前にいる。感動する!

親になって、我が子を私たちに預けてくれるとはなんと、嬉しいことか。
喜んで、喜んでお引き受けします。面談ももう終わる。最後に聞いた。
「何か、私たちに頼みたいことはある?塾でこうしてほしいとかある?」
「先生、この子は一人の世界が好きで、
勉強だけではなく、ここでみんなと一緒にやれるように
お願いします。」
小4のあどけないTちゃんに尋ねた。
「一人が好き?」
「はい」
「そうよね、一人でいたら最高に楽しいよね」
「はい、誰にも文句は言われないし」そうそう。わかる。
「お留守番大好きです!」Tちゃんが言った。
あら、あら、私ね、それはとってもわかる。
「私も、大好き。お留守番は最高だよね。今も好きよ。」
身を乗り出してしまった。
「はい。一人でいると何でもできるし」Tちゃんの言うことは何でもわかる。

バス停でトトロに会ったメイちゃんとさつきちゃん。
あの場面を思い出す。
「会っちゃった。会っちゃった。トトロに会っちゃった!」
そんな気分!「会っちゃった。会っちゃった。
Tちゃん!あなたに会っちゃった!
こんな人に会いたい。
思えば、会いたい人には会える。
今北玲子


2007年4月 8日

投票日は二分咲

仙台もようやく桜の季節到来。

 春休みの集中授業は昨日で終了したが、連日、選挙カーの連呼で
一日中騒音の中での授業だった。 それだけならまだしも、ご存知の
通り乗降客の多いJRの駅前だからどの候補者も車を停めて演説を始
める。時間にして10分ぐらいだから我慢しようと思うのだが、次から次
と入れ替わり立ち代りなので、最後は諦めてしまった。たださすがに
授業最終日の模試の時は、「今から英語のリスニングテストが始まる
ので10分ぐらいずらしてもらえませんか」とお願いしに行った。もちろ
ん?聞き入れてもらえなかったが、せめて「塾の皆さんお騒がせしま
した」ぐらいはマイクで言ってほしかったなあ。
 中学生の目には選挙がどう映ったか、いずれにせよ連呼とがなり
たてる10分ぐらいの街頭演説では、人となりは何も伝わってこない。
相も変わらずの日本の選挙事情ではある。

 明日は新年度開講、また新しい入塾生との交流が始まる。緊張の初日やいかに。
 写真は我が家の裏を流れる梅田川。


2007年4月 1日

北仙台駅

塾から見えるJR北仙台駅。つい2,3日前にお化粧直しが終わった。といっても この写真ではあまりわからないだろうが。以前はもっと古めかしく、鉄道好きの若者がよく撮影に訪れていた。駅前が必要以上に広いのは、ここが仙台市電、北仙台線の終点だったからである。もう30数年前になる。聞くところによるとレールはそのままでアスファルトが被さっているだけらしい。いつでも市電復活可能か?とついつい考えてみたくなる。地下鉄東西線が着工!と騒がれているなか、富山市のようにライトレールが走ることを夢見るのは本当に時代遅れなのか。仙台の交通事情、道路事情は違うんだよといわれればはいそうですかとなるが、いや、広島だって長崎だって、、、。そういえば路面電車が残っているのは西日本が多いなあ。

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