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卒舎生と in 九州その①

子ども支援塾合宿の旅館にK君がわざわざ訪ねてきてくれた。

今から8年前、中学卒業を機に親の実家がある福岡に、
父親より一足早く戻っていったKは、
いくぶん肥ったようだが、相変わらずニコニコ顔で
仕事のことなどを話してくれた。

自分のような障害者のひとが他にも働いているんです。

レストランで皿洗いと野菜の下ごしらえが主な仕事。
朝9時から夕方5時までが勤務時間、
休憩時間や退社時間のカット、延長、
土日出勤(休みを自由に取れない)のこと、
アルバイトの身分から契約社員になるかどうか迷っている、

と語るKの口調はそれほど饒舌ではないが、
中学時代と違い、はっきりモノを言う大人になっていた。

数日前に、「先生に是非会っていただきたい」、と電話口で話されていた
お母さんが、横から
「仙台が懐かしいです。
あの塾はほんとにあったかくてよかった。
お体は大丈夫なんですか?」

そうだ、K君のときは公立入試の2日前に入院、中3に贈る感謝状はベッドで筆入れし、
卒舎式の日は病院から外出許可をもらって直行、
合格発表の報告はナースステーションで聞いたのだった。
家族のみならず塾生のみんなにも
多大なる迷惑をかけた忘れられない年。

Kに対しても決していい大人ではなかった、厳しいことも言ったはず。
にもかかわらず、わざわざ会いに来てくれた
K君親子に感謝。
昨日の写真(左)は,Kからのお土産。衣をたこ焼きのように返しながら作る、
地元では有名なお饅頭とのこと。早速みんなで戴き、残りは仙台へ。

本日の写真は、関門海峡、中ほどに見える島があの巌流島(携帯カメラでごめんなさい)



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2008年4月 6日 09:54に投稿されたエントリーのページです。

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