テレビの討論会でも娯楽のトーク番組でも
政治家や批評家、論客と呼ばれる方々は
対話に埒が明かなくなると
「もっと勉強してくださいよ」とやっつける。
言われた方も負けじと
「そう言いますけどね・・・」
矛先を変えて不勉強じゃないことを
打ち返す。
勉強しなさいよ・・
テレビにでも出るひとかどの方々は
プライドを傷つけれるのだろう。
言う方はぎゅっと追い詰める気で
これを使う。
見ている方は
どちらが不勉強か、なんとなくわかるが、
切り札とばかりに
飛び交うと
ほかに論破できる言葉は持ち合わせないのですか、と思ってしまう。
「勉強しなさいよ」
大人だって言われりゃいやですね。
子供もいやだろうな・
わかっているだけに
子供はぐうの音も出ない。
私もついこれを使ってしまう。
「もっと漢字を勉強しなさいね」
心配で言ってしまう。
でも、この言葉・
意外にいやなものだ。
子供たちは
できるものならとっくに勉強している・・
しないとだめだな・・
わかっている。
でも、できない。
よく勉強しているね・・これは好きです。
漢字一つでも丁寧に書いていたら
その子はよくやっているのだ。
勉強しなさい・
子供たちに
その言葉、言う前に
どうやったら、漢字をよく覚えるか、
どうやったら喜んで、するようなるのか、
『もっと勉強しなさい』
まず、私に言ってみるといいかもしれない。
その言葉・・
自分に向かって言えば、誠に発奮する言葉だ。
今北玲子
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