10月29日
支援塾のSさんが初めての來仙だという。
この方の仙台に住む甥、姪を教えたことがある。
夫は支援塾の先生方に大変世話になっております。
夫が世話になっているということは
私もお世話になっているということであります。
ひとりひと塾でやって来られた方ばかり。
お人柄に惹かれる方々が沢山おいでで、皆さん、大好きです。
「大阪にはいい男がいるんだ」と八杉先生がいってらして、
その通りの親分肌のKさん、
奥様ともお目にかかりました。さすが、親分が惚れた、きっぷのいいきりりとした美人で情に厚い、そんな方でありました。
姫路もEさんには随分前にいろいろ送ってもらいましたよね。
会津坂下の会えば元気になるようなSさんも、
大船渡の美人の、私の勝手な親友のTさんも
仙台市内の、いい小説を書く、プロの文筆家で信頼できるOさん、
ご子息を教えました。いい息子!落ち着いた優秀な息子はきっと、いい男になっているだろうな。今や、夫の飲み友達のOさん、
この方も才能ある文章を綴る詩人で、何か書いたら世に出ると思うTさん。
東京では
勝手に私が仲良しと思っているHさんも
文章は軽妙で美しく、世に出したいエッセシストです。
いつ会っても素敵で即、周囲を察知して話は筋が通っている脱帽のIさん、
Aさんは私が勝手に思う、心の友です。松戸の重鎮の温和なご夫妻も、
紹介すればきりがないほど沢山、
魅力的な塾の方々ばかりです。大好きです。
今夜お見えになるSさんも,まだお目にかかっておりませんが、
なんか好きの、予感です。
夫が「アシスタントでもしてださいよ」と言っていたから、
塾に着いたSさんはアシスタントをするつもりで
「今ちゃん、このプリントは」
夫に懸命に聞いている。
授業が終わって、
「ごめんね、体調が悪くて・・・・・・・」
私と夫は何も気がつかなかった。
具合が悪そうである。
慌てた。
水をお持ちすると、
「自己管理がわるくて・・・・・・」とSさん。
いえいえ・・・・・・
私たちに心配かけまいと優しい方です。
落ち着いてきたらしい。よかった。
「行きますか?」
「大丈夫、ごめんね」とSさん。
ほっと安心。いつもの隆生丸に夫と向かって行った。
カウンターで三人になって、
「僕はさ、子どもにこんなこともわからないの?って言ったことはないんだよね。だってさ、子どもがわからないのは僕のせいでしょ。」
そうだなって思う。
父君が軍医であったこと、
その実家で塾を開いていること。
「闇って怖くはないよって思うんだ」
目のご不自由な、Sさんは・・・・・・
「暗闇を子どもたちにさ・・・・・・・知ってほしくてさ。
僕が育った家にそういうのがあったからね。
子どもたちは、階段を上がって、仏壇に行くまでだけどの暗闇、そんなことだけどね」
子どもたちに、やっぱり優しい先生であると思いました。
会えてよかった。
たまに同業の人と会うのはいい。
授業も見られるのも緊張はあるが、良いことだと思う。
普段は夫とふたりぼっちです。
これでいいのか、と思ったりしますが、
なかなか、自分のことは気がつかない。
塾生も汗だくになって教えてくれたSさんのことを嬉しく思ったと思う。
ふたりぼっちの教室に、風が入りました。
この風は、子どもたちと添うように
歩いてきた、Sさんの長年染み付いた穏やかな風でありました。
いい風が教室に吹きました。
秋のおさらい・つづく
Reiko