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2011年2月 アーカイブ

2011年2月 4日

た・ま・ご

たまごを割った。

あら、黄身が二つ。双子です。

小さなカラに二人で入っていたのね。

割った殻をなでたりして。

 

次の日、夫の昼食のうどんに卵を割った。

あら、また双子ちゃん。

「おれ、たまご二つなんかいらないよ」

「双子ちゃんです」

 

珍しいな、ほんとに、双子のたまごが続くなんて。

たぶん、数年ぶり。

 

それから、毎日割って

驚いた。8個までが双子。

もしかして、このパック、全部双子ちゃんだったりして。

その夜、9個目のたまごを興味津々で見つめた。

あなたもふたご?

 

違った。

大きな黄身がひとり。

人生、予想通りにはいきませんよね。

 

はて10個目、どきどきする。

これが双子なら、

昨夜割った9個目の

「ひとり」のたまごが気の毒。

パックの皆さん、双子ですもん。

パックにひとりだけ、なんてかわいそうにのう。

さぞ、肩身が狭かったろうに。

どこでもどんなときでも

ひとりだけっていうのはかわいそうだ。

 残るはあとひとつ。

双子か、ひとりか。

どっち?

目をつぶって最後の10個目を割りましたです。

 

おお、

堂々のひとり。

いるんですね。

仲間ってやつが。

 

気持ちをわかる奴がひとりはいるのでしょうね。

ひとりになると、もうひとり、きっと、どこからかやってくる。

信じたくなります。

 

今北玲子

 

2011年2月 6日

私立が終わった。

私立が終わった。全員、合格。

日程では2校受けられる。どちらもという人は最高だが、中には体調が悪くて

かわいそうに、保健室受験では思い通りにいかなかったこともあったけれど、

とにかく、皆、合格。

4月に高校生になれない人は誰もいない。

公立を思い切っていくか。それとも手がたくいくか。

家族の意向、本人の希望、いろいろあります。

 

望むことは

納得のいく15歳であること、腑に落ちる挑戦であること。

思い返して、

あれはあれでよかった。

言えること。

本人が無理を承知でも、納得のいくこと。

いくつになっても

自信を持って、あのときはさあ、言い切れること。

 

できるだけのことはします。あと少し、一緒に行こうね。

合格してほしいな。みんな。みんな。

照れてにこって笑うあなたと握手したい。

合格したら

あなたの実力です、そう言う。そうだもの。

合格、全員合格。今はそれだけ祈る。

お日様にもお月様にも手を合わせる。

祠も神社も

ときにひっそりと地蔵様もおわしませば素通りできない。

どの神様も清く尊く、お慕わしく

私、つまらない者ですが、

夫婦で30年以上、塾をやっておりまして

今年は、かくかくしかじか、

これをご縁に参らせていただきとうございます。

よろしくお願いします。

皆々の神様にどうかおかげをいただきたく、

心から合掌の、この季節。

今北玲子

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